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オフィスレイアウトを決める上で欠かせないのが、動線を考えることです。オフィスでは従業員が働きやすい形にするのはもちろん、緊急時に避難する経路についても考えなければいけません。この記事では、動線を考える上でチェックすべきポイントを紹介します。
オフィス内の動線を明確にする計画を、「動線設計」といいます。動線計画を立てるときには出入口、エントランスからワークスペースまでの移動経路やコピー機などの設備設置場所、人が通るに十分な広さかどうかを考えた上で図面化します。具体的にオフィス動線のポイントを見ていきましょう。
メインの動線とサブの動線を明確にします。
メイン動線は人通りが多いため幅を広く取ってすれ違いやすいものにします。サブ動線はメイン動線ほどの幅は必要ありませんが、特定のエリアや設備へアクセスしやすいようにしておきましょう。人がよく集まるコピー機や出入口などはメイン動線とサブ動線があると人が分かれられるため、混雑を回避しやすくなります。
各エリアを通り抜けられるようにすることで、従業員の移動がスムーズになります。行き止まりや袋小路があると移動できずに人の混雑、衝突の要因となります。棚に資料を取りに行った帰りに誰かがこちらに来ることですれ違えないとなれば、待ち時間はロスになりますし、ストレスや不満を感じる要因となってしまいます。サブ動線と繋がっていればメイン動線から来る人を避けて移動することはできます。回遊性を意識して動線計画を作りましょう。
まず、建築物の廊下については建築基準法で規定されている広さがあります。
これはあくまでも「建築物の廊下」を対象としたものでフロア内の通路は該当しません。ただし、従業員の移動を考えるとある程度余裕を持った幅にしておくことが求められます。また、避難経路として安全に避難できる通路幅を90㎝以上確保することも大切です。
使用頻度の高い設備が座席から遠い場所にあると移動時間がかかりますし、行き止まりなどに設置してもそこに行くためだけの移動となるため効率が良くありません。コピー機やロッカーなどの共用設備は、動線上で使いやすい場所に置くようにしましょう。
動線を考えるときは、ワークスペース、会議室、休憩スペース、応接室など機能ごとにゾーニングして、効率よく移動できるような設計にすることが大切です。各スペースとうまくつながるようにすることで、仕事の効率が良くなるだけでなくコミュニケーションがスムーズになることが期待できます。ゾーニングは従業員と来客の動線を考え、工夫することも大切です。
オフィスで働く従業員の安全を守るため、いざというときの避難経路を確保するようにします。各自のデスクからの経路や動線を確保するだけでなく、全員が避難するために十分な幅や広さがあるかを考えるようにしましょう。また、非常口までの間に棚など危ないものがないか、避難を妨げるような障害物が置いていないかも確認することが大切です。
作業効率を高めるためには、社内の円滑なコミュニケーションが欠かせません。たとえば、動線上に共有スペースを設けたり、部署間の移動がしやすいレイアウトにしたりすることで、自然な交流が生まれます。さらに、デスクをジグザグや放射状に配置することで、回遊性が高まり、部署や個人の垣根を越えたコミュニケーションが促進されます。
その一方で、プライバシーを確保することも大切です。個人作業スペースやロッカーの配置を工夫して集中できる作業スペースを確保することも意識しておきましょう。
オフィスレイアウトは一度決めたらそのまま、というわけではありません。利用状況や従業員の数、働き方、業務内容に応じて動線やレイアウトを見直すようにしましょう。移動しやすく使いやすいオフィスレイアウトにすることで、業務効率化が促されます。
オフィスの動線は業務の効率化やストレスのない快適な作業環境づくりに関わります。メイン動線とサブ動線を考えたり避難経路を確保したり定期的に見直したりすることで、コミュニケーションも活性化できるオフィスレイアウトになるでしょう。
働きやすく効率的で、より安全なオフィスレイアウトにするためには、専門の業者に相談するのがおすすめです。実績があり信頼できる業者を選ぶようにしましょう。
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